出汁の種類と使い分け|天然だし・だしパック・粉末だし・顆粒だしと、わが家の続け方

煮干しと昆布の水だし、昆布と煮干しの粉末だし、あごだしを並べた写真 栄養とごはんのはなし

出汁を取るのは、なんとなく面倒。
時間がある日だけの、特別なもの。

そんなふうに思っている方も多いかもしれません。
でも実は、出汁を取るのは思っているよりずっと簡単です。

ここでは、天然だし・だしパック・粉末だし・顆粒だし、
それぞれの特徴と使い分けを整理しながら、無理なく続けられる出汁との付き合い方をまとめました。

その日の暮らしに合ったやり方で、「わが家の出汁」を見つけてみませんか。

天然だし・だしパック・粉末だし・顆粒だしの違い

まずは、言葉の整理をしておきます。

ここでは、

  • 天然だし:昆布や煮干し、かつお節などの素材から自分で取る出汁
  • だしパック:昆布や煮干し、かつお節などの素材が入った袋を煮出して使うタイプ
  • 粉末だし:昆布や煮干しなど素材をそのまま粉にしたタイプ
  • 顆粒だし:塩分や調味料が加えられており、お湯に溶かすだけで使えるタイプ

としてお伝えします。

なお、「天然だし」という言葉に明確な定義があるわけではありません。
商品によっては「天然素材使用」という意味で使われていることもあります。
印象だけで判断するのではなく、原材料表示を見ることが大切です。

天然だし

昆布や煮干し、かつお節から取った出汁。
実は、手間がかかるように見えて、とてもシンプルです。

基本的には、材料を水に浸して、火にかけるだけ!
それなのに、味や香りは格別です。
わが家では、わたしが出汁を取っていると、子どもが「あ、出汁とってるでしょ」と台所にのぞきに来ることもあります。

昆布にはグルタミン酸、煮干しやかつお節にはイノシン酸といったうまみ成分が含まれています。
これらが合わさることで、味に深みが生まれ、塩分が控えめでも満足感のある味になります。
塩分や調味料を気にせず使えるのも魅力です。

煮干しとだし昆布のパッケージを並べた写真
わが家で使っている、煮干しと昆布。煮干しと昆布の組み合わせで取った出汁は、味噌汁に使っています。
だし昆布とかつおぶしのパッケージを並べた写真
かつおぶしと昆布。この組み合わせで取った出汁は、煮物やすまし汁に使っています。

「なんだか難しそう」と思っていても、一度やってみると簡単で、案外続けられることもあります。

わが家では、週に半分くらいは素材から出汁を取っています。
最初は「面倒なんじゃないかな…」と思っていましたが、出汁を仕込む時間は5分もかからないくらい。
子どもに出汁を取っている姿を見せたいのと、煮干しの頭を取ったり、出汁を仕込むお手伝いをしてほしいと思っているので、日々せっせと出汁を取っています。

わたしが出汁を取るようになったきっかけについては、また別の機会にお話ししたいなと思っています。

昆布と煮干しを水に浸してだしを取っている様子(ボウル)
昆布と煮干しを水に浸しているところ。冷蔵庫で半日~一日置いてから火にかけるだけで、美味しい出汁ができます。

だしパック

だしパックにも、いろいろな種類があります。

昆布・煮干し・かつお節などの素材だけを使ったタイプもあれば、
塩分・しょうゆ・酵母エキスなどが加えられ、味がついているタイプもあります。

素材だけのタイプは、自分で味を調整しやすいのが特徴です。
一方で、味つきタイプは、出汁だけで味がまとまりやすく、忙しい日に便利です。

選ぶときは、

  • 昆布・煮干し・かつお節のみ
  • 塩分無添加
  • 化学調味料不使用

といった表示を目安にすると、素材に近い出汁を選びやすくなります。

わが家では、出汁を自分で取ったり、粉末だしを使ったりすることが多く、だしパックはあまり使っていません。
わたしの管理栄養士の友人の中では、だしパックを使っているメンバーが多い印象です。
自分でイチから出汁を取るよりもハードルが低く、手軽に出汁を取れるのが魅力だと思います。

粉末だし

粉末だしと聞くと顆粒だしを思い浮かべる人もいますが、ここでいう粉末だしは、昆布や煮干しをそのまま粉にしたもの。
素材をそのまま粉にしているので、

  • 添加物なし
  • 塩分なし
  • 素材のうまみだけ

といった特徴があります。

スプーンでさっと入れるだけなので、わが家では出汁を取る余裕がないときや、すぐに味噌汁を飲みたいときに、粉末だしを使っています。

材料は素材だけなので、小さいお子さんにも安心して使えます。
だしがらが出ず、素材の栄養をそのまま摂れるのもうれしいポイントです。

昆布と煮干しの粉末だしと、あごだしを並べた写真
わが家で使っている粉末だし。左:かつお節と煮干しを粉にしたもの。右:あご節(トビウオ)を粉にしたもの。そのときの気分や料理によって使い分けています。
昆布と煮干しの粉末だしと、あごだしの中身を開封して撮影した写真
中はこんな感じ。

顆粒だし

顆粒だしはとにかく手軽ですよね。
スーパーで手に入りますし、粉末だしに比べて価格がリーズナブルなものも多いです。
味が安定していて、お湯に溶かすだけで使えるのも特徴です。

わたしの母は「〇んだし」を使っていたので、わたしは「〇んだし」で育ちました(笑)
当時、「〇んだし」を使っていた家庭は多かったんじゃないかなぁ。
ちなみに、母方の祖母は煮干しで出汁を取っていたそうです。

実はわたしも、出汁に目覚める数年前までは、顆粒だしを使っていました。
が、粉をお湯に溶かす手順は、粉末だしと変わらない。
それなら、なるべく添加物の少ない粉末だしにしてみようと試してみたら、素材の風味が感じられて味もいい!
それ以降、粉末だしを使っています。

ただ、粉末だしは顆粒だしに比べると値が張る場合が多いので、その時々の状況で、無理なく使い分けられるとよいのかなと思っています。

添加物をなるべく減らそうとはわたしも思っていますが、「添加物が入った顆粒だしは体に悪いから絶対に使わない」などと、極端に考えなくても大丈夫です。

大切なのは「無理なく続けられること」

出汁を毎日きちんと取れれば理想的かもしれません。
でも、忙しい日は、だしパックでも、粉末だしでも、顆粒だしでもOK。
「毎日、何が何でも出汁を取るんだ!」と思うと苦しくなってしまうし、続かないですよね。
仕事もある、子育てもある、家事もある…そんなバタバタの毎日をわたしも過ごしています。
ひとつの方法に固執せず、自分が無理なく続けられる方法を探していくことが、家族みんなにとっての幸せにつながるのかなと思っています。

わたしも、素材から出汁を取れないときは、粉末だしに頼っています。
日々の生活に合わせて、そのときの自分に合うものを選んでいければいいと思います。

素材から丁寧に取った出汁の日。
粉末だしの日。
具材のうまみにまかせて、出汁を入れない日。
どれも、「わが家の味」です。

もし、少し時間に余裕がある日があったら、ぜひ一度出汁を取ってみてください。
大丈夫、作り方は本当に簡単。
昆布と煮干しを使ったわが家の出汁の取り方は、こちらでご紹介しています。
よかったら、のぞいてみてくださいね。

出汁を遠い存在と思わず、身近なものとして考えるきっかけになればうれしいです。

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