毎年この時期になると、「梅しごと」という言葉を見かけます。
梅シロップや梅干し、梅ジャム…。
季節の手仕事に憧れながらも、子どもたちとの毎日はあっという間で、気づけば梅の季節が終わっていることがほとんどです。
そして今年も、梅の季節が終わろうとしています。
そんなわが家に届いたのは、父が手作りした梅ジャムでした。
父のこと
父は母と一緒に農業を営んでいて、最近は味噌をはじめとした発酵食品づくりにも力を入れています。
味噌づくり教室を開き、地域の方と一緒に手作りを楽しんでいるほどです。
(父についてはプロフィールでも少し紹介しています。)
今年は、完熟した梅を使って梅ジャムを作ったそうです。
砂糖の種類を変えながら、どうしたらより鮮やかな色に仕上がるのか、何度も試作したとのこと。

私も、調味料や材料を変えながら料理を試作するのが大好き。
こういうところは、父に似たのかもしれません。
「今年こそ梅しごとを」
毎年、「今年こそ梅しごとをしよう」と思います。
子どもと一緒に梅のヘタを取り、氷砂糖が少しずつ溶けていく様子を眺める。
そんな時間を過ごせたら素敵だな、と憧れています。
でも、子どもたちとの毎日は思っている以上にあっという間。
平日は仕事を終えて保育園へ迎えに行き、夕食作り、お風呂、寝かしつけ。
週末は公園へ出かけたり、習い事の送迎をしたり、たまった用事を済ませたり。
そんな毎日を過ごしていると、気づけば梅に思いを巡らせる間もなく、季節が過ぎていきます。
そして今年も、気が付けばもう7月…。
例年通り、梅には手をつけられていません。
「今できないこと」がある暮らし
でも、それが今のわが家なのだと思えるようになりました。
毎日を過ごすだけで精一杯な時期があってもいい。
余裕がなくて、当たり前。
以前、母にこんなことを言われたことがあります。
「できることしか、できないの。小さい子どもがいるんだから、できないことがあって当たり前。」
そのときは、「そうだよね」と思いながらも、心の中ではどこか「それでも、ちゃんとやりたい」という気持ちがありました。
でも今は、その言葉を少しずつ受け入れられるようになってきた気がします。
季節は毎年巡ってきます。
子どもたちがもう少し大きくなったら、きっと一緒に梅しごとを楽しめる日が来るはず。
だから今年は、父が作ってくれた梅ジャムをおいしくいただきます。
ヨーグルトに添えると、完熟梅の鮮やかなオレンジ色がぱっと目に入り、それだけで少し元気をもらえる気がします。

「今できないこと」があっても大丈夫。
今だからこその暮らしを大切にしながら、いつかできる日を楽しみに待つのも、悪くないなと思っています。
今、わたしができること
今のわたしにできること。
それは、子どもたちと公園に行って遊ぶことです。
昨日は、梅雨の晴れ間を見つけて、子どもたちと公園へ出かけました。
本当は午前中に出発して、お昼ごろには帰る予定でした。
でも、あれこれしているうちに家を出る時間はどんどん遅くなり、気づけばもうお昼前。
それなら公園でお昼ごはんを食べたほうがいいと思い、冷凍庫の冷凍ごはんをかき集めて急いでおにぎりを握り、バナナを一房バッグに入れて出発しました。
公園では、子どもたちは思いきり走り回り、遊具で遊び、テントウムシを見つけて大はしゃぎ。
おにぎりをほおばりながら「おいしいね」と笑う姿を見ていると、「来てよかったな」と思いました。

梅しごとはできなくても、子どもたちと過ごすこんな一日は、今しかない時間です。
季節の手仕事は、数年後でもできるかもしれません。
でも、今の子どもたちと一緒に公園で過ごせる時間は、今だけ。
「今だからできること」を大切にしながら、今しかない時間を過ごしていきたい。
梅雨の晴れ間の公園で、そんなことを思った一日でした。

